高配当をメインにしない理由

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最近、三菱サラリーマンさんのリタイアもあり、高配当をメインにすることが注目されているように思います。

 

たしかに、高配当では、自分の支払った投資額の数パーセントが毎年受け取れる、言わば年金の支給のようなものを得られる為、好む方も多いと思います。

 

ただ、自分自身は頑なにインデックス投資を続けていきたいと思っています。

 

その理由を論じていきたいと思います。

 

※ 私は、高配当投資を実践している方を否定するつもりはありません。なので、特定の個人や団体を批判する目的ではないことをご理解下さい。

 

インデックス投資は、他のアクティブな運用よりも良い実績を生む

 

インデックス投資のバイブルである「ウォール街のランダムウォーカー」には、このような言葉があります。

 

個人投資家にとっては 、個々の株式を売買したり 、プロのファンドマネジャ ーが運用する投資信託に投資するよりも 、ただインデックス ・ファンドを買ってじっと持っているほうが 、はるかによい結果を生む 」

 

つまり、個々の株式を購入したり、SPYDなどの高配当ETFを購入したりすることは、全世界株式やS&P500などの数百社から数千社の寄せ集めインデックスファンドよりも配当金とキャピタルゲインの総和は少なかったということです。

 

SPYDはインデックスファンドだという人もいますが、自分の考えとしては、数十社の分散では十分に銘柄が分散されているとは言えないと思う為、自分は全世界株式を好んでいます。

 

インデックス投資には、理論がある

 

自分は理系であるということもあり、自分は理論を好みます。

 

インデックス投資は、約半世紀前に発行された「ウォール街のランダムウォーカー」がバイブルであり、この著書は約半世紀もの時の洗礼を受けてもなお読み継がれているという重みには、説得力がありました。

 

そして、このインデックス投資は、国の年金の運用や、退職金の運用、掛け捨てではない保険の運用などに用いられている、実は身近にある投資手法です。

 

だからこそ、自分は2〜30年くらい買い続ければ、利益が取れるだろうし、取れなければ、保険会社も潰れるし、国の税金も更に増えるし、退職金が不足して老後資金が枯渇と、各方面、大変なことになるので、そうそう起こらないことかなと思っています。

 

インデックス投資でも、月々一定の利率で売却する出口戦略がある

 

配当戦略のメリットとして、毎月株式を購入していく中で、配当金が年々増えていくことが挙げられると思います。

 

ただ、これもまた言わば幻想だと思います。

 

まず、いくら良い銘柄を選択したところで、減配のリスクはありますし、インデックス投資同様に、株式市場の暴落をもろに受けてしまいます。

 

なので、高配当だから、必ず安定的な配当金が見込める訳ではありません。

 

また、インデックス投資の出口戦略をどうするかという問題に対しても、毎月同じ割合(例えば0.2%)で証券口座からお金を引き出していく方法を使えば、良いだけだと思います。

 

まとめ

半ば高配当を否定するようなことを書きましたが、私個人としては高配当を100%否定するつもりはありません。

 

何故なら、高配当投資を実践することで、固定費に敏感になり、年間支出額が何十万減ったとすれば、それもまた一つの高配当の恩恵だったりすると思うからです。

 

つまり、投資手法には、それぞれの人に合ったものを取り入れるべきだと思います。

 

ただ、こと長期のインデックス投資以外は、勝つことの難しい世界だと思っています。

 

高配当株では、インデックス投資以上の勉強が求められます。

 

平日の夜遅くまで働いて、土日は仕事関連資格の勉強をしているような人たちには、中々、株の勉強は苦しいと思います。

 

そう言った、良い意味で楽をしたい、そんな願望を持っている人には高配当投資よりもインデックス投資の方が良いのではないでしょうか。